高天原3丁目

「日本人の気概」をテーマにしました。日本人の心を子供達に伝える事は今を生きる僕たちの使命だと考えます。コピペ非常に多いです。?ご了承下さいませ。

軍神 杉本 五郎中佐 「緒 言」

緒 言


吾児孫の以て依るべき大道を直指す。

名利何んするものぞ、地位何物ぞ、断じて名聞利慾の奴となる勿れ。


士道、義より大なるはなく、義は 君臣を以て最大となす。

出処進退総べて 大義を本とせよ。

 

大義を以て胸間に掛在せずんば、児孫と称することを許さず。

一把茅底折脚鐺内に野菜根を煮て喫して日を過すとも、専一に 大義を究明する底は、吾と相見報恩底の児孫なり。


孝たらんとせば、大義に透徹せよ。
大義に透徹せんと要せは、すべからく先ず深く禅教に入つて我執を去れ。

もし根器堪えずんば、他の宗乗に依れ。

戒むらくは宗域に止まつて奴となる勿れ。

唯々我執を去るを専要とす。


次に願わくは、必死以て 大義擁護の後嗣を造れ。

而してそは汝子孫に求むるを最良とし、縁なきも大乗根器の大士ならば次策とす。

一箇忠烈に死して、後世をして憤起せしむるは止むを得ざるの下策と知れ。

よろしく大乗的忠の権化、楠子を範とせよ。
歳々大義の滅し去ること、掌を指すよりも明白なり。

汝ら 大義の章々を熟読体得し、協力一致、大義護持以て 皇國を富岳の安きに置き、
聖慮を安んじ奉れ。  至嘱々々

                 父  五 郎
   正 殿  外
        兄弟一統

蛍の光

蛍の光

1.蛍の光 窓の雪
  書(ふみ)よむ月日 重ねつつ
  いつしか年も すぎの戸を
  開けてぞ今朝は 別れゆく

2.とまるも行くも 限りとて
  かたみに思う 千萬(ちよろず)の
  心のはしを ひとことに 
  幸(さき)くと許(ばか)り、歌うなり


3.筑紫のきわみ 陸(みち)の奥 
  海山遠く へだつとも
  その真心は へだてなく
  ひとえにつくせ 国のため

4.千島のおくも 沖縄も
  八洲の内の、守りなり
  至らん国に、勲(いさお)しく、
  努めよ我が背、恙無く(つつがなく)

 

🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹

 

一般的に知られているのは1番と2番ですが
実は、3番と4番もあります。


3番
筑紫の極み、陸の奥、海山遠く、隔つとも、
その真心は、隔てなく、ひとつに尽くせ、国のため。

(意味)

筑紫の果て、陸奥の果てまで祖国防衛のために赴く夫。妻は、海や山も遠くに隔てるが真心は隔てることなく

「どうぞお国のために尽くして下さい」

と言う情景

4番
千島の奥も、沖縄も、八州(やしま)の内の、守りなり、いたらん国に、勲しく、努めよ我が背、つつがなく。

(意味)

妻が歌います。

「千島も沖縄も八州(日本)の内の守りであり、どうぞこれから向かうところで功を立て、ご無事で任務を全うして下さい」

―――

蛍の光」は、現在、卒業の別れの歌、閉店の歌などのようにインプリンティングされてしまっている感もありますが実は、国防の歌なのです。

明治14年、我が国の北と南の守りの国境が画定してから作られたのが唱歌「蛍の光」です。


祖国防衛の任務のため、国境に赴く夫を妻が送る別れの歌なのです。

千島と沖縄は、明治になってから、日本帝国の領土となりました。

 

その領土の防衛の歌なのです。

 

高村光太郎「12月8日」、記憶せよ!

記憶せよ、12月8日。


この日世界の歴史改まる。アングロサクソンの主権、この日東亜の陸と海とに否定さる。


否定するものは彼らのジャパン、眇(びょう)たる東海の国にしてまた神の国たる日本なり。

 

そを治(しろ)しめたまふ明津御神(あきつみかみ)なり。


世界の富を壟断(ろうだん)するもの、強豪米英一族の力、我らの国に於いて否定さる。


我らの否定は義による。

 

東亜を東亜にかへせといふのみ。

 

彼らの搾取に隣邦ことごとく痩せたり。


われらまさにその爪牙(そうが)を砕かんとす。


われら自ら力を養ひてひとたび起つ。


老若男女みな兵なり。

 

大敵非をさとるに至るまでわれらは戦ふ。

 

世界の歴史を両断する。

 

12月8日を記憶せよ。

いろは歌

いろは歌(いろはにほへと…)

「いろはにほへと」というのはご存知でしょう。

全部書くと

「いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむうゐのおくやまけふこえてあさきゆめみしゑひもせす」

です。

これは、「いろは歌」と呼ばれる、47文字のひらがなを全部1回ずつ使った歌に出てくる文字の順番です。

そのいろは歌について解説してみましょう。


原文

色は匂へど 散りぬるを
我が世誰そ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず
読み方(現代仮名遣いで)

いろはにおえど ちりぬるを
わがよたれそ つねならん
ういのおくやま きょうこえて
あさきゆめみじ えいもせず


意味

花は咲いても散ってしまう。
そんな世の中にずっと同じ姿で存在し続けるものなんてありえない。
「人生」という険しい山道を今日もまた1つ越えて
はかない夢は見たくないものだ、酔いもせずに。


解説

○色は匂へど 散りぬるを
昔の人は花が咲くことを「色が匂ふ」と表現していました。だから、この文章は「花が咲いても散ってしまうのに」という意味です。

 

○我が世誰そ 常ならむ
「我が世」は「私の住む世界」ですから、「この世の中に」という意味。「誰そ」は「何が~だろうか」という、疑問を表現する言葉。「常」はここでは「永遠に同じ姿のまま」という意味ですから、「誰そ常ならむ」は直訳すると「誰が永遠に同じ姿のままなのですか」という意味です。でも現代でも、「1億円もする宝石なんて誰が買うんだ?」というと、誰が買うのか知りたいのではなく、「1億円もする宝石なんて買う人はいないだろう」という、強い否定と同じ意味を表わしますよね。それと同じで、「誰そ常ならむ」は、「永遠に同じ姿で居続けるものなんていないよ」と言っているのです。

 

○有為の奥山 今日越えて
「有為」自体は「形あるものと形のないもの」、つまり「愛や憎しみといった形のないものまで含めてこの世に存在するすべてのもの」という意味ですが、「有為の奥山」というと、そんないろいろなものが渦巻く人生を比喩する言葉になります。「そんな険しい人生を、今日もまた1つ越えて」ぐらいの意味です。

 

○浅き夢見じ 酔ひもせず
「浅き夢」は、眠りの浅い時に見る夢のことですが、そのぐらいあっという間に消えてしまう願望のことも指すようです。「浅き夢見じ」の「じ」は「~したくない」という意味なので、文章全体では酔ってもいないのに、そんなはかない夢は見たくないということです。

二宮尊徳

f:id:Japan-shinto-makoto:20161026200145j:image

昔あって、いま無くなってしまったもののひとつに、小学校の正門あたりの二宮金次郎銅像があります。

f:id:Japan-shinto-makoto:20161026200200j:image

重そうな薪(まき)を背負って読書に励むその姿は、戦前は勤勉の象徴であり、二宮金次郎は、小中学生のもっとも尊敬する歴史上の人物で、つねに1位、2位を占めている人でした。

ところが戦後左翼の反日家たちは、こういうところにもくだらない陰謀をめぐらし、二宮金次郎軍国主義の象徴である。子供たちに勤勉を強いるものである、などと称して、いまどきは小学校の正門前に、二宮金次郎の像を置いている学校のほうが、むしろめずらしいという状況になっています。
実際に二宮金次郎軍国主義の象徴であったかというと、そういう意図で校門わきに銅像が設置された例は、実は皆無です。

そもそも、二宮金次郎銅像が小学校に設置されるようになったのは、彼が貧しい農家の出でありながら、一生懸命家の仕事を手伝いながら勉強に励み、長じては世のため人のために尽くしたというその生涯の姿にあります。

だからこそ戦後日本を統治したGHQでさえも、「二宮尊徳翁は、日本のエブラハム・リンカーンである。自由と民主主義を日本で初めて実践した人物である」(GHQ、インボーデン少佐)と称して、二宮金次郎銅像の小学校設置をまるごと認めています。

GHQは、戦前の日本で、全国の駅前や公園に置かれていた旧帝国軍人の銅像のほぼすべてを撤去しています。

🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸

◆働きつつ学ぶ

「柴刈り 繩ない ワラジをつくり 親の手を助け 弟を世話し・・・」
これは二宮金次郎(のちの尊徳)のことを唄った小学唱歌の一節です。

幕末の頃にいまの神奈川県の小田原近くの農家に生まれた人物で、戦前には日本中の小学校の校庭に、柴を背負って歩きながら読書をしている姿の銅像がありました。

金次郎が生まれた天明年間は飢饉や打ちこわしなどで人々が苦しんでいた時代でした。
幼少の頃、河川の大洪水で田畑は水没し、父も病に倒れたため、11歳で家を継ぎました。

それからは村人とともに堤防工事に協力したり「大学」などの書物を声に出して読みながら、8キロの山道を薪(たきぎ)を背負って歩いたと言います。

やがて母が亡くなると、兄弟三人は一家離散となり、金次郎は16歳のとき、伯父(おじ)に養われることとなりました。

生粋の百姓である伯父は、夜中に読書をするのを、油がもったいないといって禁止したので、行燈(あんどん)に寝巻を巻いて、隠れて勉強したと言います。

金次郎は、立派な百姓になるためには学問が必要」と考え、なにごとにも工夫をこらしました。
自ら菜種油を手に入れ、一年で八升の油をつくり、田植で残った稲穂を拾って、年に何俵も米を生産しました。

二宮尊徳の思想があります。

「積小為大(せきしょういだい=小さいことでも積み重ねると大を為す)」

金次郎は、単なる農業者だけでなく、いまでいうところの実業家(経営者)でもありました。

◆藩の再建に貢献

わが家を再建し、二宮家本家の復興や村の名主、岡部家の財政再建、藩の家老服部家の再建に成功しています。
これによって藩内で名前を知られるようになった金次郎は、小田原藩大久保家の分家である旗本の領地など、下野の国(現在の栃木県の一部)でも農村の経営指導に活躍しました。

今日、二宮尊徳といえば、単に「勤倹貯蓄(よく働きよく節約してお金を貯めること)」

の人材とだけみられていますが江戸時代の社会で稀にみる近代的財政家の先駆者だったのであります。

尊徳の教えは、明治以降も引き継がれ「報徳社」という結社が全国に組織されました。
🔹🔸🔹🔸🔹🔸

そもそも、二宮尊徳は、明治33年に学校教科書で採用されて以来、昭和20年までずっと、教科書でその人物が紹介され、戦前は、小中学生の「尊敬する人」で、常に1位、2位を占めていた人です。

そして修身教科書のなかで、「酒好きな父のために、草鞋を作って酒代を稼ぎ、父が亡くなってからは、朝早くから山で芝刈りをしたり、薪(まき)とって、それを売り、夜には下足のはなわをなったり、わらじを作ったりしてよく働いた」といったエピソードが紹介され、そのときの像が、全国どこの小学校に行っても、正門付近に、設置されていたのです。

考えてみると、二宮尊徳の生涯に代表される勤勉、孝行、我慢・倹約・公益の概念は、万国共通の素晴らしい考えと行動です。

戦後左翼は、この二宮尊徳を子供たちへの教育から除外しました。

戦後左翼が、否定しつくし二宮尊徳を、戦後左翼が信奉し、尊敬している支那中共政府が、二宮尊徳を教科書に載せて、子供たちに教えているのです。


馬鹿な話です。

 

ところで、二宮尊徳といえば、少年時代の薪を背負ったかわいらしくて健気な姿ばかりが印象強いですが、大人になった尊徳は、なんと身長6尺(180センチ)を超える大男で、しかもどんぐりまなこで、眉も太けりゃ髭も濃い。

明治初期の頃の日本人の平均身長が、155センチ程度であったことを考えると、さしずめ現代人の感覚で言ったら、身長2メートルを超す大男、となります。

腕力もあり、腕もたち、しかも勤勉で頭がよくて、実行力もある、二宮尊徳は、そういう人物でもあったわけです。

つまり、薪を背負って読書をしていた紅顔の美少年は、強くて凛々しくて男らしい偉丈夫に成長し、公のために尽くす生涯を歩んだのです。

毎朝、早起きして、片道8キロの道のりを歩いて師匠のもとに通い、一生懸命勉強して、親孝行し、長じてはみんなから尊敬を集める人物となりました。

そういう人物を、教えない。だから誰も知らない。それどころか軍国主義の産物とか、まるっきり見当違いなレッテルを貼って貶め、その存在を抹消しようとする。

日本人は、そんな戦後を、抜本的に考え直さなければならないときにきているように思います。

中朝事実

中朝事実

恒に蒼海の無窮を観る者は其の大を知らず、常に原野の無畦に居る者は其の廣きを識らず。

是れ久しうして馴るればなり。豈に唯海野のみならんや。 愚

中華文明の土に生まれて、未だ其の美を知らず

専ら外朝の経典を嗜み、嘐嘐として其の人物を慕ふ。

何ぞ其れ喪志なるや。抑も奇を好むか。将た異を尚ぶか。夫れ
中国の水土は萬邦に卓爾し、人物は八紘に精秀なり。故に神明の洋洋たる、聖治の綿綿たる。

煥たる文物、赫たる武徳、以て天壌に比すべし。

今歳冬十有一月
皇統の実事を編し、児童をして誦せしめ、其の本を忘れざらしむと云爾。
龍集巳酉  山鹿高興謹誌

……………

以上は山鹿素行の書である。


山鹿素行の命題は

「日本こそが中華」  である。

現代からすれば、奇異に感じる表現であるが、江戸初期の朱子学で統制された武士教育では、林羅山のように中国を極端に美化礼賛し、現実離れした中国贔屓、日本卑下に走る傾向があった。

これに対し疑念を呈し、日本の古典の記紀を検証し、一方実際の中国の有様と比較し、決して日本の文化、文明が中国に遅れをとっていない事、そして皇統などの面に着目すれば、日本の国体の方が優れていると指摘しているのである。

この事を象徴的に”日本こそが中華”という表現にしているわけである。

簡単に言えば

「もっと日本の伝統と歴史、個性に自信を持て」

という事になる。

戦前には山鹿素行-吉田松陰-乃木希典という文脈で語られる事が多かったと考えられ、皇国史観の基礎文献として広められていたのだろうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルーズベルトに与うる書「口語訳、原文、英文」

 

【口語訳】ルーズベルトに与うる書

 

日本海軍市丸海軍少将が、フランクリン・ルーズベルト君に、この手紙を送ります。
私はいま、この硫黄島での戦いを終わらせるにあたり、一言あなたに告げたいのです。

日本がペリー提督の下田入港を機として、世界と広く国交を結ぶようになって約百年、この間、日本国の歩みとは難儀を極め、自らが望んでいるわけでもないのに、日清、日露、第一次世界大戦満州事変、支那事変を経て、不幸なことに貴国と交戦するに至りました。

これについてあなたがたは、日本人は好戦的であるとか、これは黄色人種の禍いである、あるいは日本の軍閥の専断等としています。
けれどそれは、思いもかけない的外れなものといわざるをえません。

あなたは、真珠湾の不意打ちを対日戦争開戦の唯一つの宣伝材料としていますが、日本が自滅から逃れるため、このような戦争を始めるところまで追い詰めらた事情は、あなた自身が最もよく知っているところです。

おそれ多くも日本の天皇は、皇祖皇宗建国の大詔に明らかなように、養正(正義)、重暉(明智)、積慶(仁慈)を三綱とする八紘一宇という言葉で表現される国家統治計画に基づき、地球上のあらゆる人々はその自らの分に従ってそれぞれの郷土でむつまじく暮らし、恒久的な世界平和の確立を唯一の念願とされているに他なりません。

このことはかつて、

 四方の海
 皆はらからと 思ふ世に
 など波風の 立ちさわぐらむ

という明治天皇の御製(日露戦争中御製)が、あなたの叔父であるセオドア・ルーズベルト閣下の感嘆を招いたことで、あなたもまた良く知っていることです。

わたしたち日本人にはいろいろな階級の人がいます。
けれどわたしたち日本人は、さまざまな職業につきながら、この天業を助けるために生きています。
わたしたち軍人もまた、干戈(かんか)をもって、この天業を広く推し進める助けをさせて頂いています。

わたしたちはいま、豊富な物量をたのみとした貴下の空軍の爆撃や、艦砲射撃のもと、外形的には圧倒されていますが、精神的には充実し、心地はますます明朗で歓喜に溢れています。

なぜならそれは、天業を助ける信念に燃える日本国民の共通の心理だからです。
けれどその心理は、あなたやチャーチル殿には理解できないかもしれません。
わたしたちは、そんなあなた方の心の弱さを悲しく思い、一言したいのです。

あなた方のすることは、白人、とくにアングロサクソンによって世界の利益を独り占めにしようとし、有色人種をもって、その野望の前に奴隷としようとするものに他なりません。

そのためにあなたがたは、奸策もって有色人種を騙し、いわゆる「悪意ある善政」によって彼らから考える力を奪い、無力にしようとしてきました。

近世になって、日本があなた方の野望に抵抗して、有色人種、ことに東洋民族をして、あなた方の束縛から解放しようとすると、あなた方は日本の真意を少しも理解しようとはせず、ひたすら日本を有害な存在であるとして、かつては友邦であったはずの日本人を野蛮人として、公然と日本人種の絶滅を口にするようになりました。
それは、あなたがたの神の意向に叶うものなのですか?

大東亜戦争によって、いわゆる大東亜共栄圏が成立すれば、それぞれの民族が善政を謳歌します。
あなた方がこれを破壊さえしなければ、全世界が、恒久的平和を招くことができる。
それは決して遠い未来のことではないのです。

あなた方白人はすでに充分な繁栄を遂げているではありませんか。
数百年来あなた方の搾取から逃れようとしてきた哀れな人類の希望の芽を、どうしてあなたがたは若葉のうちに摘み取ってしまおうとするのでしょうか。

ただ東洋のものを東洋に返すということに過ぎないではありませんか。
あなたはどうして、そうも貪欲で狭量なのでしょうか。

大東亜共栄圏の存在は、いささかもあなた方の存在を否定しません。
むしろ、世界平和の一翼として、世界人類の安寧幸福を保障するものなのです。
日本天皇の神意は、その外にはない。
たったそれだけのことを、あなたに理解する雅量を示してもらいたいと、わたしたちは希望しているにすぎないのです。

ひるがえって欧州の情勢をみても、相互の無理解による人類の闘争が、どれだけ悲惨なものか、痛嘆せざるを得ません。

今ここでヒトラー総統の行動についての是非を云々することは慎みますが、彼が第二次世界大戦を引き起こした原因は、一次大戦終結に際して、その開戦の責任一切を敗戦国であるドイツ一国に被せ、極端な圧迫をするあなた方の戦後処置に対する反動であることは看過すことのできない事実です。

あなたがたが善戦してヒトラーを倒したとしても、その後、どうやってスターリンを首領とするソビエトと協調するおつもりなのですか?

およそ世界が強者の独占するものであるならば、その闘争は永遠に繰り返され、いつまでたっても世界の人類に安寧幸福の日は来ることはありません。

あなた方は今、世界制覇の野望を一応は実現しようとしています。
あなた方はきっと、得意になっていることでしょう。

けれど、あなたの先輩であるウィルソン大統領は、そういった得意の絶頂の時に失脚したのです。
願わくば、私の言外の意を汲んでいただき、その轍を踏むことがないようにしていただきたいと願います。

市丸海軍少将
==========

【原文】

日本海軍、市丸海軍少将、書ヲ「フランクリン ルーズベルト」君ニ致ス。
我今、我ガ戦ヒヲ終ルニ当リ、一言貴下ニ告グル所アラントス。
日本ガ「ペルリー」提督ノ下田入港ヲ機トシ、広ク世界ト国交ヲ結ブニ至リシヨリ約百年、此ノ間、日本ハ国歩難ヲ極メ、自ラ慾セザルニ拘ラズ、日清、日露、第一次欧州大戦、満州事変、支那事変ヲ経テ、不幸貴国ト干戈ヲ交フルニ至レリ。
之ヲ以テ日本ヲ目スルニ、或ハ好戦国民ヲ以テシ、或ハ黄禍ヲ以テ讒誣シ、或ハ以テ軍閥ノ専断トナス。思ハザルノ甚キモノト言ハザルベカラズ。
貴下ハ真珠湾ノ不意打ヲ以テ、対日戦争唯一宣伝資料トナスト雖モ、日本ヲシテ其ノ自滅ヨリ免ルルタメ、此ノ挙ニ出ヅル外ナキ窮境ニ迄追ヒ詰メタル諸種ノ情勢ハ、貴下ノ最モヨク熟知シアル所ト思考ス。
畏クモ日本天皇ハ、皇祖皇宗建国ノ大詔ニ明ナル如ク、養正(正義)、重暉(明智)、積慶(仁慈)ヲ三綱トスル、八紘一宇ノ文字ニヨリ表現セラルル皇謨ニ基キ、地球上ノアラユル人類ハ其ノ分ニ従ヒ、其ノ郷土ニ於テ、ソノ生ヲ享有セシメ、以テ恒久的世界平和ノ確立ヲ唯一念願トセラルルニ外ナラズ。
之、曾テハ「四方の海 皆はらからと思ふ世に など波風の立ちさわぐらむ」ナル明治天皇ノ御製(日露戦争中御製)ハ、貴下ノ叔父「テオドル・ルーズベルト」閣下ノ感嘆ヲ惹キタル所ニシテ、貴下モ亦、熟知ノ事実ナルベシ。
我等日本人ハ各階級アリ。各種ノ職業ニ従事スト雖モ、畢竟其ノ職業ヲ通ジ、コノ皇謨、即チ天業ヲ翼賛セントスルニ外ナラズ。
我等軍人亦、干戈ヲ以テ、天業恢弘ヲ奉承スルニ外ナラズ。
我等今、物量ヲ恃メル貴下空軍ノ爆撃及艦砲射撃ノ下、外形的ニハ退嬰ノ己ムナキニ至レルモ、精神的ニハ弥豊富ニシテ、心地益明朗ヲ覚エ、歓喜ヲ禁ズル能ハザルモノアリ。
之、天業翼賛ノ信念ニ燃ユル日本臣民ノ共通ノ心理ナルモ、貴下及「チャーチル」君等ノ理解ニ苦ム所ナラン。 今茲ニ、卿等ノ精神的貧弱ヲ憐ミ、以下一言以テ少ク誨ユル所アラントス。
卿等ノナス所ヲ以テ見レバ、白人殊ニ「アングロ・サクソン」ヲ以テ世界ノ利益ヲ壟断セントシ、有色人種ヲ以テ、其ノ野望ノ前ニ奴隷化セントスルニ外ナラズ。
之ガ為、奸策ヲ以テ有色人種ヲ瞞着シ、所謂悪意ノ善政ヲ以テ、彼等ヲ喪心無力化セシメントス
近世ニ至リ、日本ガ卿等ノ野望ニ抗シ、有色人種、殊ニ東洋民族ヲシテ、卿等ノ束縛ヨリ解放セント試ミルヤ、卿等ハ毫モ日本ノ真意ヲ理解セント努ムルコトナク、只管卿等ノ為ノ有害ナル存在トナシ、曾テノ友邦ヲ目スルニ仇敵野蛮人ヲ以テシ、公々然トシテ日本人種ノ絶滅ヲ呼号スルニ至ル。之、豈神意ニ叶フモノナランヤ。
大東亜戦争ニ依リ、所謂大東亜共栄圏ノ成ルヤ、所在各民族ハ、我ガ善政ヲ謳歌シ、卿等ガ今之ヲ破壊スルコトナクンバ、全世界ニ亘ル恒久的平和ノ招来、決シテ遠キニ非ズ。
卿等ハ既ニ充分ナル繁栄ニモ満足スルコトナク、数百年来ノ卿等ノ搾取ヨリ免レントスル是等憐ムベキ人類ノ希望ノ芽ヲ何ガ故ニ嫩葉ニ於テ摘ミ取ラントスルヤ。
只東洋ノ物ヲ東洋ニ帰スニ過ギザルニ非ズヤ。
卿等何スレゾ斯クノ如ク貪慾ニシテ且ツ狭量ナル。
大東亜共栄圏ノ存在ハ、毫モ卿等ノ存在ヲ脅威セズ。却ッテ、世界平和ノ一翼トシテ、世界人類ノ安寧幸福ヲ保障スルモノニシテ、日本天皇ノ真意全ク此ノ外ニ出ヅルナキヲ理解スルノ雅量アランコトヲ希望シテ止マザルモノナリ。
飜ッテ欧州ノ事情ヲ観察スルモ、又相互無理解ニ基ク人類闘争ノ如何ニ悲惨ナルカヲ痛嘆セザルヲ得ズ。
今「ヒットラー」総統ノ行動ノ是非ヲ云為スルヲ慎ムモ、彼ノ第二次欧州大戦開戦ノ原因ガ第一次大戦終結ニ際シ、ソノ開戦ノ責任ノ一切ヲ敗戦国独逸ニ帰シ、ソノ正当ナル存在ヲ極度ニ圧迫セントシタル卿等先輩ノ処置ニ対スル反撥ニ外ナラザリシヲ観過セザルヲ要ス。
卿等ノ善戦ニヨリ、克ク「ヒットラー」総統ヲ仆スヲ得ルトスルモ、如何ニシテ「スターリン」ヲ首領トスル「ソビエットロシヤ」ト協調セントスルヤ。
凡ソ世界ヲ以テ強者ノ独専トナサントセバ、永久ニ闘争ヲ繰リ返シ、遂ニ世界人類ニ安寧幸福ノ日ナカラン。
卿等今、世界制覇ノ野望一応将ニ成ラントス。卿等ノ得意思フベシ。然レドモ、君ガ先輩「ウイルソン」大統領ハ、其ノ得意ノ絶頂ニ於テ失脚セリ。
願クバ本職言外ノ意ヲ汲ンデ其ノ轍ヲ踏ム勿レ。

市丸海軍少将
=========
【英文】

A Note to Roosevelt
Rear Admiral R. Ichimaru of the Japanese Navy sends this note to Roosevelt.
I have one word to give you upon the termination of this battle.
Approximately a century has elapsed since Nippon, after Commodore Perry’s entry to Shimoda, became widely affiliated with the countries of the world. During this period of intercourse Nippon has met with many national crises as well as the undesired Sino-Japanese War, Russo-Japanese War, the World War, the Manchurian Incident, and the China Incident. Nippon is now, unfortunately, in a state of open conflict with your country.
Judging Nippon from just this side of the screen you may slander our nation as a yellow peril, or a blood thirsty nation or maybe a protoplasm of military clique.
Though you may use the surprise attack on Pearl Harbour as your primary material for propaganda, I believe you, of all persons, know best that you left Nippon no other method in order to save herself from self-destruction.
His Imperial Highness, as clearly shown in the “Rescript of the Founder of the Empire” “Yosei” (Justice), “Choki” (Sagacity) and “Sekkei” (Benevolence), contained in the above three fold doctrine, rules in the realization of “Hakko-ichiu” (the universe under His Sacred Rule) in His Gracious mind. The realization of which means the habitation of their respective fatherlands under their own customs and traditions, thus insuring the everlasting peace of the world.
Emperor Meiji’s “The four seas of the world that are united in brotherhood will know no high waves nor wind” (composed during the Russo-Japanese War) won the appraisal of your uncle, Theodore Roosevelt as you yourself know.
We, the Nippon-jin, though may follow all lines of trade, it is through our each walk of life that we support the Imperial doctrine.
We, the soldiers of the Imperial Fighting Force take up arms to further the above stated “doctrine”.
Though we, at the time, are externally taken by your air raids and shelling backed by your material superiority, spiritually we are burning with delight and enjoying the peace of mind.
This peacefulness of mind, the common universal stigma of the Nippon-jin, burning with fervour in the upholding of the Imperial Doctrine may be impossible for you and Churchill to understand.
I hereupon pitying your spiritual feebleness pen a word or two.
Judging from your actions, white races especially you Anglo-Saxons at the sacrifice of the coloured races are monopolizing the fruits of the world.
In order to attain this end, countless machinations were used to cajole the yellow races, and to finally deprive them of any strength.
Nippon in retaliation to your imperialism tried to free the oriental nations from your punitive bonds, only to be faced by your dogged opposition. You now consider your once friendly Nippon a harmful existence to your luscious plan, a bunch of barbarians that must be exterminated.
The completion of this Greater East Asia War will bring about the birth of the East Asia Co-Prosperity Area, this in turn will in the near future result in the everlasting peace of the world, if, of course, is not hampered upon by your unending imperialism.
Why is it that you, an already flourishing nation, nip in bud the movement for the freedom of the suppressed nations of the East.
It is no other than to return to the East that which belongs to the East.
It is beyond our contemplation when we try to understand your stinted narrowness.
The existence of the East Asia Co-Prosperity sphere does not in anyway encroach upon your safety as a nation, on the contrary, will sit as a pillar of world peace ensuring the happiness of the world. His Imperial Majesty’s true aim is no other than the attainment of this everlasting peace.
Studying the condition of the never ending racial struggle resulting from mutual misunderstanding of the European countries, it is not difficult to feel the need of the everlasting universal peace.
Present Hitler’s crusade of “His Fatherland” is brought about by no other than the stupidity of holding only Germany, the loser of the World War, solely responsible for the 1914-1918 calamity and the deprivation of Germany’s re-establishment.
It is beyond my imagination of how you can slander Hitler’s program and at the same time cooperate with Stalin’s “Soviet Russia” which has as its principle aim the “socialization” of the World at large.
If only the brute force decides the ruler of the world, fighting will everlastingly be repeated, and never will the world know peace nor happiness.
Upon the attainment of your barbaric world monopoly never forget to retain in your mind the failure of your predecessor President Wilson at his heights.
-Rear Admiral Ichimaru